No.5 シン─最初の“ラスボス”(2004/1/11)

 今回のテーマは、ケンシロウにとっての強敵会員ナンバー1番、シンである。原作第10話でケンシロウに倒されて死亡する彼は、万一連載が不人気だった場合には最後の敵になっていたはずの人物。つまり、作者の頭の中での当初のラスボスはシンだったのである。重要人物でないはずはない。

シンについて分かっていることを列挙していく。

連載初期のキャラなので、印象が薄い、と思われる方もいるようだが、こうして眺めてみると、“ラスボス”だけに、極めて個性的に描かれていることが分かる。「変態」「ストーカー」と呼ばれても不思議ではない。また、強いか弱いかについては議論が分かれるようだ。「ケンシロウに1度は完勝したから強い」「いや、当時のケンシロウは弱かった…」

 私個人の考えでは、作者執筆当時の脳内ラスボスである以上、相当強い、と思うのだ。何しろ、使用拳法は原作中では一貫して「南斗聖拳」。「南斗●△拳」のようになっていないところが、カッコいい。

エッセイindexへ戻る北斗スレの杜TOPに戻る