No.13 レイ(2004/1/25)
南斗六聖拳の一人。南斗水鳥拳の使い手。悲劇の美男キャラとして女性からの人気はNo.1かと思われる。初登場時は、女装して野盗を惹きつけて食料を巻き上げるような悪党で、美男ではあるが目つきが悪かった。
妹アイリを誘拐した“七つの傷をもつ男”への復讐目的で放浪していたが、ケンシロウと出会い、行動を共にするようになる。以降、しばらくの間、シンに代わる南斗の男としての地位を確立する。シンとケンシロウはユリア絡みの敵対関係にあったが、レイとケンシロウの関係は終始概ね良好である。尤も、ケンシロウを好きなマミヤをレイが愛するという問題があったが、2人の確執に至ることはなかった。
ただし、レイは「ケンシロウと仲が良いゆえの悲劇」に巻き込まれることになる。ケンシロウは事あるごとに「レイ、俺にまかせろ」と、中ボス級は一人で倒すおいしい所取り。主人公だから仕方がないのかも知れないが。しかも、レイはケンシロウに恩義を感じたりするものだから、拳王となったラオウと遭遇した際、見境なく戦いを挑み、指一本であっけなく敗れてしまう。秘孔・新血愁を突かれて残り3日の命となってからユダ戦に臨み、ようやく拳士としての見せ場を作り勝利。皆に見送られて逝去。
臨終シーンの盛り上がりは全キャラ中随一かも知れない。それだけの人気キャラであった。しかし、既に述べたとおり、拳士としての見せ場は多くなく、「実は弱いのでは?」疑惑が生じるのも無理からぬところであろう。ちなみに、牙一族編で一度はケンシロウと互角に渡り合ったという説があるが、あれは約束組手だと思う。