No.29 コウリュウ(2004/6/23)

 コウリュウといえば、北斗神拳先代伝承者リュウケンの兄弟弟子。一子相伝の掟に従いリュウケンに伝承者の座を譲り、自らは隠遁して彫刻作りの日々を送っていた。

 ところが、対ケンシロウ戦で傷を負ったラオウのリハビリ戦の相手に指名され、老体を押して戦いを挑むもあっけなく破れ、次の名台詞(?)を残して絶命する。

「神は何故3人を同時代に送り出したのだ」

 ラオウの言葉を信じるならば、全盛期にはリュウケンを上回る拳力を持っていたらしいが、老いてからの戦いぶりを比べると、もう一歩のところまでラオウを追い詰めたリュウケンとワンパンチで敗れたコウリュウとでは大差がある。やはり、隠居生活で腕が衰えていたのだろう。

 ところで、リハビリ目的で人を殺しに行くラオウは相当に非常識なのだが、仮にコウリュウが挑戦を受けなかったとしたら、ラオウは見逃してくれるのであろうか。個人的に興味深いところである。

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