No.46 ハーン兄弟(2004/8/9)
南斗双鷹拳を使うバズ(時々ハズになる)とギルの兄弟。帝都の猛将軍ファルコと賞金稼ぎアインによって捕らえられ、地下牢深く幽閉されていたが、ケンシロウと、ケンシロウ側に付いたアインによって救出され、ファルコに戦いを挑む。だが、元斗皇拳の強者ファルコとの実力差は歴然。そこで、兄ハズは不発弾でファルコを道連れにしようと、頭突きで爆弾を爆発させて死亡。部下の兵隊に庇われたファルコは無傷だったので、結果的にはハズは犬死となってしまう。弟ギルは生き残るが、その後の活躍の場はなかった。
アインによると、一人一人の強さはアインと互角とのことなので、南斗聖拳の使い手としては弱い方であろう。これではファルコに敵わないのも無理はない。ラオウの死語、作中での南斗はすっかり影が薄くなってしまうのだが、そのことを象徴するキャラクタとも言えるかも知れない。
ただし、このキャラクタの魅力は強さとは別の箇所に存在する。地下牢から救出される前後での会話の面白さや、アインとの絡みは印象的。殊に、娘を持つアインを思いやるシーンには心が温まる。
なお、外見的なモデルは、当時大人気だったプロレスラー。ロードウォリアーズである。逆モヒカンのハズはホークに、モヒカンのギルはアニマルに対応する。そう言えば今年(2004年)、ホーク・ウォリアー氏が亡くなった。「北斗の拳」のハズと同様、余りにも早い死であった。