No.65 リュウ(2004/9/22)
修羅の国編が終了した次の回から登場した少年。ラオウの息子。ケンシロウと一緒に旅をする。北斗神拳はまだ使えないが、すばしこくて機転が利くので、そこそこ強い。例えば、怒愚魔党のボスであるジャグソの指をナイフで切断している。勿論、指を切っただけでは勝利とは言えないが、自信たっぷりの表情から推測するに、勝算はあったのだろう。もっとも、このときはケンシロウの助け舟が入ったわけだが。また、コウケツの見張り兵程度なら隙を突いて倒せるほどの力はあるようだ。
ところで、作中の描写のみを信じるならば、ケンシロウはリュウに拳法を教えていない。しかも、バランの死亡後、「もう教えることは何もない」と言い残して、ケンシロウはリュウと決別してしまう。これはどういうことなのか? 以下のような解釈が考えられる。
どの解釈にも少々無理を感じる。たとえば解釈1だと、仮にも北斗の長兄ラオウの息子なのに、そんなことでいいのか、という気になるし、解釈2や3だと、これほどの短期間(のように読める)で神拳を身に付けられるのか、という疑問が生じる。ここでは敢えて結論を出さないでおこう。
リュウにまつわる謎はまだある。「リュウの母親は誰か?」という有名な疑問である。次の3つの説が提唱されている。
最初の説が最も自然なのかも知れない。ラオウは一応権力者なのだから、機会を得ることは難しくなかっただろう。でも些か詰まらない説なので、別の可能性を模索したい。だが、ラオウへの想いが届かずに自害した記述のあるトウではやはり無理か。ユリアの場合、ラオウを愛した形跡は皆無なので、ユリアを母親だと仮定すると、ラオウが強姦罪に問われることに……いやいや、ユリアが放射能障害だと判明したとき、公式的には秘孔を突いて仮死状態にしたことになっているが、その前に北斗琉拳でいう死環白に相当する秘孔を突いて…(中略)…ということも考えられる(ラオウファンにとってはショックだろうが)。だとすれば、ケンシロウがリュウに拳法を教えたがらないことにも符合するような気がしなくもない。