No.49 ジャコウ(2004/8/14)
帝都の総督。かつてラオウに与えられた恐怖を逆恨みしての私怨から、ファルコを操り、北斗南斗の拳士の撲滅を図る。ケンシロウとファルコを戦わせることで相打ちを目論むが、天帝ルイが救出されたことで2人の戦いは中止。最期はファルコに焼き殺される。
支配者としては、圧政的独裁者だったらしい。たとえば、多数の奴隷を酷使しての発電シーンが登場するが、他には具体的な圧政の証拠は見当たらない。
ある意味では優秀な為政者ではなかったかと思われる節もある。以前「北斗の拳」世界の経済状況を考えるで考察した通り、帝都では貨幣経済が発達していた。物資が比較的順調に流通していた証拠であろう。また、彼は天帝の命を盾にファルコを操り支配者に君臨しているようにも読めるが、実は天帝が生まれた直後の時期から、既にファルコに命令する立場にある。彼が腕力や拳力に秀でていたようには見えないので、やはり相当古い時代から、政治力によって天帝の住む地を支配していたのかも知れない。仮にそうであるなら、性格的には到底好感が持てないものの、なかなか有能な人物である。